『予定日はジミー・ペイジ』
妊娠したことが分かって
「おめでたですよ」と言われても、
イマイチ喜べないマキ。
全国妊婦が集結してやる気ピラミットを作ったら、
きっと自分は最底辺だろう、という彼女の妊婦生活の葛藤を
日記形式で描いた、ゆる〜いお話。
何だかんだ言いながらも、赤ちゃんが自分の中にいるという
事実を少しずつ受け入れて行き、愛しさも芽生え始める。
もし自分に子どもが出来たら、私もこんな感じだろうな〜
私は、共感しました。
子どもができたら、普通うれしいはずだろうとか何で思うわけ?
うれしくない人間だっているかもしれないじゃん。
子どもができたら、みんなお母さんみたいになるんだって、
母性本能がぼわぼわっと出てくるんだって、
そんなこと言うのやめて。
そうじゃない人だっているかもしれないじゃん。
そうじゃない人は、悪い人みたいじゃん。
(『予定日はジミー・ペイジ』より)
- 作者: 角田光代
- 出版社: 新潮社