人それぞれの悩み
学校に行きたくない人もいれば、
学校に行きたくても行けない人もいる。
死にたいと思っている人もいれば、
生きたくても生きられない人もいる。
複雑だな~
『Only Human』
ドラマ『1リットルの涙』の主題歌です。
曲名の「Only Human」は、
「私は人間であって神様ではないから、完璧ではない。
傷ついたり、つまずいたり、間違いを犯したりもする」という意味。
この曲を一言で言うと、「光と影」。
曲もミュージックビデオも素朴です。
哀愁を帯びたKの歌声が、ドラマによく合っています。
明日が見えないから不安かもしれないけれど、
不安や孤独に負けずに前進して行こう。
そう励ましてくれる、儚くも美しく力強い曲です。
Check it out!☟
1リットルの涙
『1リットルの涙』はドラマ・映画にもなっていて、
知っている人も多いかと思います。
ドラマの方が有名ですが、映画にもなっているんですよ!
発病すると、だんだん手足を思うように動かせなくなって行き、
話すことも、自分の力で起き上がることすらも困難になる
骨髄小脳変性症という、過酷な運命を背負った少女の闘病記です。
亜也さんは病気の進行が早かったようです。
世の中にはありとあらゆる病気があって、
健康であることは奇跡なのかもしれません。
私は手も足もちゃんとついていて、ちゃんと歩いたり、
書いたりできるし、目も見えるし耳も聞こえる。
それって、幸せなことなんだって思えるドラマです。
涙なしには見られません。これは、名作です。
何度見ても泣いてしまいます。
世の中には「泣ける話」と謳ったものが溢れかえっていますが、
やっぱり実話ほど泣けるものはないですね。
映画はどちらかというと淡々と進んで行きますが、
ドラマは心理描写が細かく、感情移入しやすいです。
映画で亜也を演じた大西麻恵さんも、
ドラマで亜也を演じた沢尻エリカさんも、
どちらも迫真の演技でした。
大西麻恵さんは亜也を演じるにあたって
実際に支援学校に足を運んだそうで、とてもリアルです。
ちなみに、ドラマ版に出て来る遥斗は架空の人物で、
「亜也にも恋を体験させてあげたかった」という
亜也さんのお母さんの意思を酌んで出来た設定とのことです。
*「伝えることをあきらめちゃいけない。
聞く気持ちがある人には、必ず伝わるから」
(亜也の主治医・水野先生の言葉)
*「俺、おまえが話すなら、どんなゆっくりでもちゃんと聴く。
電話で話せないなら、こうやって直接会いに来る。
俺、イルカじゃねえし、おまえもイルカじゃねえし。
おまえが歩くなら、どんなにゆっくりでも一緒に歩く」
(亜也のクラスメイト・遥斗の言葉)
『1リットルの涙』を観て、脳の働きについてもっと知りたくなったので、
色々調べてみたら「脳ってスゴイな~」と感動しました。
脳が働いてくれているから、私たちは意識することもなく
手足を動かしたり、話したり出来るんです。
当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前にできるって、
実はそれだけでもすごいことなのではないでしょうか?
脳を労わらなきゃな、と思いました。
『予定日はジミー・ペイジ』
妊娠したことが分かって
「おめでたですよ」と言われても、
イマイチ喜べないマキ。
全国妊婦が集結してやる気ピラミットを作ったら、
きっと自分は最底辺だろう、という彼女の妊婦生活の葛藤を
日記形式で描いた、ゆる〜いお話。
何だかんだ言いながらも、赤ちゃんが自分の中にいるという
事実を少しずつ受け入れて行き、愛しさも芽生え始める。
もし自分に子どもが出来たら、私もこんな感じだろうな〜
私は、共感しました。
子どもができたら、普通うれしいはずだろうとか何で思うわけ?
うれしくない人間だっているかもしれないじゃん。
子どもができたら、みんなお母さんみたいになるんだって、
母性本能がぼわぼわっと出てくるんだって、
そんなこと言うのやめて。
そうじゃない人だっているかもしれないじゃん。
そうじゃない人は、悪い人みたいじゃん。
(『予定日はジミー・ペイジ』より)
- 作者: 角田光代
- 出版社: 新潮社
『びんぼう神様さま』
貧乏神が住み着いたことで、
松吉夫妻の家は布団一組しかないほど、
どんどん貧乏になって行く一方。
だけど、2人は「2人で1つの布団で寝られて、いいね。うふふ」
なんて言ってイチャイチャするし、しまいには貧乏神を拝み始めます!
貧乏神は、なぜ貧乏神の自分がありがたがられるのかさっぱり分かりません。
そんなある日、松吉の家に疫病神や死神まで来てしまいます。
こりゃ大変!
松吉一家を危機から救い出すために、貧乏神が考えた方法とは?
奔走する貧乏神が健気で、憎めません!
笑いあり涙ありの温かいお話です。